サッカークラブの収入・経営は地道な積み重ね
サッカークラブの経営は、入場料・広告料・物販によって得られる収入が主要な財源となっています。いずれもクラブの営業部門が地道な努力を積み重ねることによって増加を望めます。
入場料収入は、観戦チケットの売り上げです。ホームグラウンドの収用人員数やホームゲームの数、チームの知名度・人気度によって大きく変動します。チケットは各クラブが自由に価格設定を行えるため、ただ観戦を楽しむリーズナブルな価格帯だけでなく、特別な体験を満喫できる高額なタイプも発売されています。入場料収入の増減は経営の手腕が試されるところです。広告料収入は、スポンサーのPRをクラブが行うことによって得られます。選手のユニフォームの胴体部分は、観客・視聴者の目に付きやすいので値段が高めです。プロのクラブは、収入の大半を広告料が占めているケースが多いです。
物販収入は、ユニフォームを始めとするクラブの関連商品の売り上げに相当しています。有名アパレルメーカーとコラボレーションしたグッズの開発、メールマガジンの配信などによって収入増へと繋げています。また、試合の開催日以外にスタジアムを有効活用することもクラブ経営において重要です。フリーマーケットや物産展など各種イベントの開催を通じて増益を期待できます。因みに、スポーツ選手特有の疾患の治療・リハビリを得意とするクリニック、フィットネスクラブを併設しているスタジアムの場合、常日頃から利益を生み出しやすくなるため、将来を見据えてスタジアムを建設するケースも増えています。