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サッカー 試合の流れを変えるセットプレー

熱戦

今では多くのスポーツで使われるようになった、「ホーム」と「アウェイ」という言葉ですが、それを最初に使いだしたスポーツがサッカーです。プロサッカーの試合では、ホームゲームとアウェイゲームでは、勝敗の率が明らかに異なります。サッカーの世界では、ホームゲームは勝ちを狙いに行って当たり前、アウェイゲームは引き分けでも上等、というのが常識となっているのです。

その理由として、サポーターの声援、移動距離、そして審判の判断などが挙げられます。サッカーのサポーターは、ホームチームへの愛が強いものです。熱狂的なホームチームへの応援が、アウェイチームへのブーイングに繋がることも珍しくありません。いくらプロとはいえ、会場の雰囲気は無視できません。熱狂的な声援が自分のチームに送られているか相手チームに送られているかで、発揮できる力も変わるでしょう。

また、移動距離も影響があります。アウェイゲームはホームゲームに比べて移動距離が長くなります。長時間の移動は座っているだけでも疲れるものです。疲れが抜けないまま試合にのぞめば、どうしてもホームゲームよりも身体の動きは鈍くなります。

そして、審判もホームチームに対し有利な判定をしやすいのです。サポーターは審判の誤審にも激しいブーイングを飛ばすことが珍しくありません。そのため、同調圧力によって審判はホームチームに無意識に有利な判定をしてしまうとも言われています。審判の有利判定は「中東の笛」という言葉があるほど、一時期問題になりました。しかし、今は改善されていることになっています。

本来なら、アウェイチームにも敬意を払うことが理想です。しかし、いくら理性に訴えても心情的にホームチーム贔屓になってしまうのは、避けられません。ですから、プロサッカーチームの監督は、アウェイゲームは無理に勝とうとしない作戦を取ることが珍しくないのです。

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